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2015-08-31

筆談ホステス

最近読んだ本を紹介します。
「筆談ホステス」斉藤里恵著

これはタイトルの示す「筆談ホステス」こと著者である斉藤さんの半生を綴った、自叙伝的な著書です。彼女は幼くしてほぼ耳が聞こえない体となっていまうのですが、幼少期はそのようなハンデを持ちつつも兄弟や親友たちといった人々の支えの中で明るく育ち、ある時から接客業に自分の適正を感じるようになり、ホステスとして働き始め、「筆談で接客をするホステス」として人気を得るようになるまでの軌跡や彼女のこれからの前向きな夢が書かれていました。

この本は数年前から耳にしていて、「耳が聞こえなくてもホステス、そんな人もいるんだな」くらいに思っていたのですが、今年の帰宅の区議会議員に立候補し、見事トップ当選を果たしたというニュースを知って、改めて彼女の存在が気になりだしたのでした。

まずみなさん知っての通り、ホステスは接客業の中でもお客さんとの会話で成り立っているような職業であり、耳の聞こえない方がどうやってホステスとしてコミュニケーションをとるのか、というのがとても興味深いところでした。実際斉藤さんもホステスとして働き始めたときは、周りの人から「本当にできるのか」「どうやって仕事をするのか」というのを心配されていたそうです。しかし、斉藤さんは得意の「筆談」を武器にして、逆に口頭での会話では出来ないようなコミュニケーション’(例をあげれば、イラストを描いてみたり、漢字の成り立ちなどで教訓を示したり、他のお客さんやホステスにばれないような秘密の会話をしたり)をしてそれを輝く個性として、銀座の人気ホステスにまで成長することになったんだそうです。

ありきたりだけれども、この本からはとても勇気をもらったし、自分にどんなハンディキャップがあろうとも工夫次第でそれを武器に変えることもできる、つまり「ハンディを良い訳にして前に進まない人」と「ハンディを乗り越えて前に進んで行く人」の差が明確にある、という素晴らしい教訓を教えてもらいました。確かに生まれた環境や自分の生まれ持った性質等は選ぶことができないし、それを周りと比較して不公平に感じてしまうことは誰にだってあるし、むしろそれが普通だと思います。けれど、その自分を取り巻く環境や性質と向き合うかどうかで、妥協してそれなりの生活を送るか、自分に本当に合った生活を切り開いて行くか、という分かれ目になるのだな、と感じました。

ホステスというお仕事についても、この本を読んで初めて知ることが多かったのですが、お客さんを呼んで楽しませたり、喜んでもらえるようにするという意味では、自分がやっている仕事や音楽活動とも共通していて、彼女の苦悩や喜びに共感できる部分も多かったです。また私が大学の時にやっっていた塾講師のアルバイトは、講師が生徒さんから指名される方式だったので、もろに指名の数や授業の数がお給料に直結するし、自分の仕事ぶりや担当してる生徒さんの成績や試験の結果がその後の自分の評価や指名にも関わってくるという世界に身を置いていたので、ホステスのシステムは厳しくも思えたけど、全然人ごとだとは思わなかった。そしてそこでも色々な講師の方がいたけど、自分の個性を割り切って売りに出来る人というのは、やはり生徒から人気のあることが多かったので、本当に自分という材料を生かすも殺すも、料理の仕方次第なんだなと感じた。

そしてまた彼女は「耳が聞こえない」というハンディを持ちながらも、ホステスという世界に飛び込んだその勇気に、何よりも感服してしまう。
余談だが私は学生時代から勉強の中で英語が好きで、中高大学や塾や予備校などで英語だけは自主的に勉強してきたのだが、実際外国には行ったことが無くて、その英語を使ったり海外の場で英語力を磨いたという経験もない。これだけ長い時間を英語の勉強に費やしても「自分の英語力なんかでは海外に通用しない」と弱腰になってしまう。そんな中、全く英語を喋れない人が海外の人と楽しげにコミュニケーションをとっていたり、全く英語が分からない人が一人で海外に行って英語がペラペラになったという話をきくと、なんだか「悔しい」というか、「なんで私にできないでその人にはできるのだ」と思ってしまったりする。そしてその要因は、先ほどいったような意識の差というか、飛び込むためのほんの少しの勇気なんだろうと思う。

「どうせ自分なんか」とか「これがあるから自分には無理だ」とか決めつけていて、色々な可能性を自分で狭めている場合は多くて、そして歴代の偉人や有名人たちは、そのような普通の常識を覆すようなことを成し遂げて来ている。凡人になるか天才になるか、ただの人になるか奇跡を起こすか、夢を叶える叶えないというのも、本当にその人の意識やモチベーションが占める割合が大きく、もしかしたら生まれ持った環境や性質、才能なんてものはほとんど関係がないのかもしれない。偉人の逸話とか、奇跡のお話とかをきくと、こうゆうことをすごく感じさせられるけど、この本を読んで改めてそのことを実感した。前に紹介したビリギャルのお話もそうだけど、ハンディを持った人がなにか凄いことをやってのけるというのは、周りの人にとてつもない勇気や感動を与えるものだ。

私も、自分の環境やハンディを理由にして行動しない「ただの人」にはなりたくない。
どうせなら、バカみたいに自分を信じてみて、全力で自分の置かれた状況と向き合ってみたいなと思ったのでした。


〜ライブ情報!ご予約受付中!〜
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9月3日(木)
@赤坂グラフィティ
「歌女-utaime- act.62」
開場 / 18:30 開演 / 19:00
前売 ¥ 2,300 / 当日 ¥ 2,600(+1D)
<出演>
上田マユミ/神楽サティ/笠井香奈/光未-terumi-/Kazue
※出番は19:30~です!
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【オススメ】9月26日(土)
@明治神宮前 ひまわり広場で手をつなごう
辻村崇×ひまわりpresents「はじめまして」
開場 / 17:30 開演 / 18:00
前売 ¥ 2,500 / 当日 ¥ 2,500
<出演>
辻村崇 / 神楽サティ / トモクロウ / まい

シンガーソングライター兼ギタリストの辻村崇さんの企画!
辻村さんとは初対面ですが、当日即興で私の曲をコラボする素敵な試み!オススメです!

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10月2日(金)
@代官山NOMAD
NOMAD Presents「 十人十色 ~ノマコレ~Vol.38」
open18:00 start18:30  
前売り¥2500・当日¥2800(D代別)
<出演>
門西恋 / 美里ウィンチェスター / 橋爪もも
上野まな / 松岡里果 / 神楽サティ
※出番は18:30~です!
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【オススメ】自主企画ライブ!
神楽サティ Presents
『ホームパーティ』
10月25日(日)
開場 17:30 開演 18:00
場所 明治神宮前 ひまわり広場で手をつなごう
料金 2000円+1D

<出演>
おとなり / isao / graymarina / てるいちゃん / 神楽サティ

※21頃からオープンマイク・交流会の予定!
音楽だけじゃなく、食べて飲んで喋って楽しめる会にしますので、ぜひぜひご参加下さい◎
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プロフィール

神楽サティ

Author:神楽サティ
神楽サティ(かぐらさてぃ)と申します。
シンガーソングライターの端くれをしています。R&B、Rock、歌謡曲などを含んだ「ポップス」を目指して、現在ライブハウスで活動中。主に気まぐれなつぶやきですが、よかったらのぞいていって下さい。

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